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地方の弱小広告代理店を経営するしっかりお兄さんの日記です。
しっかりお兄さんのデザイン日記 | スポンサー広告 | --:-- |
私はデザイン業界を渡り歩く中で多くのデザイナーを見てきたが、一件のお店のマークをデザインして数千万円を稼ぐ有名なデザイナーから、まるで印刷屋のようなチラシばかりデザインしている写植屋みたいなデザイナーや、広告代理店に勤務していて営業マンのいいなりになり妥協したデザインばかり生産しているデザイナー等色々なタイプがいた。
どのデザイナーにも共通して言えることは、大体飽きっぽい人が多い。これは新しいデザインを考案するときにひじょうに都合が良いのである。例えば企業のマークを変えたいという場合、経営者はいままでの古いマークに飽き飽きして、心機一転なにか新しいアイデアはないものかと思っている。このようなとき多くのデザイナーの飽きっぽい性格が功を得るのである。古い形に飽きてそれを捨てたときに新しいデザインが泉から湧き出る水のように脳の奥から湧いて来る。これはダビンチやピカソなどの過去の聖賢たちがインスピレーションと呼んでいたものだ。 ではそのインスピーレーションはどこから来るのだろうか。別に仏壇に魚を祭ったり教会で神様に祈ったりなどの特別な作法は必要ない。普通にイスに座りパソコンに向かいデザインコンセプトを頭にに入れ精神統一しながら深呼吸をして、悩みや心配事などを一旦忘れ去り、リラックスしているときにインスピレーションを受取る体験をすることが多い。 広告代理店のデザイン室にいるほとんどの広告デザイナーは日本グラフィックデザイナー協会か日本タイポグラフィ協会に入っている。
いずれも会員である推薦者2名の推薦とデザイン作品の提出が必要となるが、日本グラフィックデザイナー協会はまず推薦者2名の推薦さえあれば会員になることができる。タイポグラフィ協会の方は少々審査がきびしいが、有名な先生から推薦してもらえばOKだが、何回目かで会員になった人もいるようだ。 後、デザイナーのまわりにはアートディレクターやイラストレーター、コピーライター、プランナー、アシスタントデザイナー、フォトグラファーといった面々が座っているが、プロダクションによってはデザイナーがいくつか兼務しているところも多い。最近はデザイン室もデジタル化してデスクトップパブリシングデザインと呼ばれるMacと印刷機を直結した印刷屋型デザイン室が主流となってきている。いわゆるDTPデザインによるスモールオフィス化が進んでいる。昔はコピーライターとデザイナーさえいれば機械がなくてもえんぴつ1本で仕事ができたものだが、最近は高額の機械がなければ仕事ができないようになってきている。 デザインという抽象的なものを言葉としてデザイナーに伝え、目の肥えたクライアントが要求する高度なデザインを形に現すのは並み大抵のことではない。過去自分が見てきたデザインと自分が作ったデザインを頭の中で思い出しながら融合し、かつそれらのデザインを頭脳の中のゴミ箱に入れてから、クライアントの求める新しいデザインとして昇華し視覚化しなければならないのである。たいていの凡人デザイナーはコンセプトに関係のない偏見に満ちた自分の感性と自己欺瞞の産物を視覚化したものを、なんとかコンセプトにこじつけてクライアントに説明するために、後からデザインの意味付けを考えるのである。いわゆるそのときなんとなくひらめいたぽっと出のアイデアを場当たり的にデザインしたものがデザインであると勘違いしているのである。 では、一流と呼ばれる本物のデザイナーはどのようにして新鮮なデザインを産み出すのかは次回書くことにする。 私は地方の広告代理店の広告デザイナーとして仕事をしている。一応独身である。
広告代理店と言っても電通とか博報堂とかの大手ではなく 弱小プロダクションなのでデザイナーと言っても1人で何役もこなさなければならない。 あるときはクリエイティブディレクター兼アートディレクター。はたまたコピーライター兼グラフィックデザイナー兼タイポグラファーとこなす職種が多すぎる。ポスターやビルのアートボードの撮影現場はもちろん、テレビCMの撮影現場にも立ち会わなくてはならない。カメラマンの先生に注文をつけ、モデルさんたちの御機嫌取りまでしなければならいのである。弁当はADが買って来るが、AD君が休みのときは自分で買い集めて来なければならない。先日、現場近くのスーパーから弁当をかきあつめてきたのだがモデルさんにごちそうが少ないと言われたことがある。 弱小プロダクションと言っても一応広告代理店なので、なにしろ営業品目が多い。フリーペーパーや季刊誌の企画から印刷、新聞広告に雑誌広告のデザイン、ポスターやカタログ、チラシ、DMなどのデザイン印刷、さらにWEBデザインに屋外広告物やテレビCM、イベント企画等、お金がもらえそうで仕事として考えられるものはほとんど網羅している。幅広いから浅く適当な仕事でいいかと思えばそうでもない。どれをとっても一流のデザインとセンスが要求されるのである。 では、広告代理店はどんなに大変で報われない仕事が多いのかは次回書くことにする。
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